2023.11.04
施設管理栄養士だより「令和5年10月号~嚥下調整食~」
嚥下調整食コードの紹介
羽曳野特別養護老人ホームでは、食事形態を下記の5つご用意することで、ご利用者様の噛む力・飲み込む力に応じた食事を提供しています。
嚥下調整食コードとは
食事形態を分かりやすく分類する表として、『日本摂食嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2021』が策定され、国内の病院・施設・在宅・福祉に関わる関係者が施設間の連携を図ることを目的とし、統一した基準として利用されています。
今回は、当施設で提供している食事が、嚥下調整食を分類するどの区分にあたるのかをご紹介させて頂きます。
普通食・きざみ食は嚥下調整食ではないため相当するコードはありませんが、普通食は普段私たちが食べているような食事よりも軟らかく炊いており、きざみ食は2cm大と箸でつまみやすい大きさとしています。
ソフト食は、嚥下調整食コード:3にあたります。
形態の特徴として、形はあるが押しつぶしが容易であること、まとまりがあり喉でばらけることなく飲み込みやすいもの、大量の離水がない点が挙げられます。
ゼリー食や栄養補助食品(エンジョイゼリープラス)は、嚥下調整食コード:1jにあたります。
均質で、付着性・凝集性・かたさ・離水に配慮したゼリー・プリン・ムース状のものとされています。
適切でない食事形態は、残存機能の損失や誤嚥・窒息のリスクに繋がります。
ご利用者様1人1人の状態に合った食事内容を、介護職員や看護師、往診の歯科医師と連携し検討しています。