2021.08.26
施設管理栄養士だより
「夏を元気に過ごそう!」
と、言うわけで今回は、特養での日頃の献立をご紹介させて頂きます。
夏バテせず夏を乗り切れるようにという願いを込めて、土用の丑の日メニューとして7月28日にはうな丼をご用意しました。
また、麺類は毎月2~3回提供を予定しておりますが、夏には喉ごしの良いそうめんや冷麺など夏らしさを感じて頂ける献立を提供しました。
麺類提供時は通常使用している箸ではすべって掴みづらいので、ご利用者には割り箸を配膳しています。
すすった拍子に咽せてしまいやすいので、極きざみ食の方には、出汁はゆるいあんかけ状にして提供しています。
巻き寿司は、海苔だと口の中で張り付き噛み切りにくいので、薄焼き玉子で巻いて提供しています。
野菜が苦手な方にも、夏野菜カレーは完食頂くことができました。
工夫をしながら、安全に美味しく食べて頂くことができるように、取り組んでいます。
「食事形態って何?」
~ご利用者様に合わせた食事の提供~
当施設では、副食の形態として普通食・きざみ食・極きざみ食・ゼリー食の計4種類のご用意をしています。
「普通食」は、細かく切ったりすることのない形態です。
魚であれば切り身のまま提供しています。
「きざみ食」は、2㎝大程度に包丁で一口大に切り分けた形態です。
「極きざみ食」は、みじん切り程度にミキサーで細かくした形態です。
~ゼリー食のご紹介~
「ゼリー食」は、一番咀嚼・嚥下力が低下した方向けの食事です。
口腔内に粒が残らないように、なめらかな食感で口溶けが良い食感に仕上げられています。
専用の機械を使い、全て工場で調理されたものを温めて提供しています。
自力で食べられる方にも、介助する職員にも、見た目で肉か魚か分かりにくいので、魚の献立の時は、ゼリー食の魚の献立に別の食材(枝豆のペーストや人参をペースト状にしたもの)で魚の絵を描き何を食べているのか分かるようにしています。
また行事の日には、「寿」や「祭」といった字で、何の日かを表現しています。
硬さについては、一定の硬さで提供できるように、『学会分類2013の嚥下調整食1j相当』という硬さで管理されています。
水、出汁で薄めていないので、素材の味が感じられるお食事です。
お粥も、ゼリー状にして提供していますが、職員にも試食してもらい、「お粥の甘みが感じられる」との評価を頂きました。