2015.10.14
介助リフト導入施設さんとの意見交流。
去る10月14日 奈良県天理市福住にある やすらぎ園さんをお訪ねいたしました。
やすらぎ園さんは、以前羽曳野特別養護老人ホームにリフト導入前使用状況や活用事例の
見学に来てくださり、その後、導入された施設さんです。
和悦会が現在行っている介護用リフトの啓発活動の一環で、導入後の様子などをお聞きし、意見交換したいという、我儘な申し出を快く受けてくださいました。
やすらぎ園さんの詳しい情報はこちらから
園に伺うと、羽曳野特養にお越しくださったケアマネ
ジャーの河合様が出迎えてくださいました。ご挨拶の後
早速施設見学。
1台目を導入された4階からスターㇳ。
職員が受け入れて使い始めてくれるかが最初の難関。なのですが特に抵抗はなかったと河合さん。その訳をお聞きすると最初の見学時の思いが・・・、
見学された時、河合さんはせっかく出会い一緒に働く介護スタッフがこれから年を重ねても介護し続けてほしい。体を壊してやめてほしくない。利用者の安全の確保やご利用者のニーズをかなえたいとお話しされてました。
実際は、身体の大きな男性が宗教上のお勤めという行為をするためベットから車いすに移乗しなければならず、女性二人が勤務でそろっていないと時間通りにできないかお休みしてもらわなければならなかったそうです。スタッフとしてもリフトを使えば一人でも移乗介助が安全に無理なくできると使用に至ったようです。
最近は導入前に考えていた使われなかったらどうしようと考えていたのも
取り越し苦労に。1台であった移乗用リフトもフロアをまたいで貸し借りが
始まり1台では支障が・・・、
「リフトを増やしてほしい‼」というスタッフの希望もあり、 2台追加購入。
現在は3台が現場て活用されています。
実際にリフトを使われているところも拝見。
少し緊張されていたようですがとても
スムースに介助されておられました。
■介助リフト導入のメリットは?
導入時のエピソードにあった、ご利用者の希望を無理なくかなえることができるようになったことに加え、いつできたかわからないような内出血が減ったこと介助中にも無理なくコミュニケーションが取れることを挙げられていました。
リフトの動きがゆっくりな分確認しながらの介護でき、移動中のコミュニケーションもしっかりとれるのがリフトの利点であることを改めて確認できました。
■ 悩みは?と伺うと・・・
悩みというほどではなさそうでしたが、各フロア2~3名の利用から対象となる方が増えないこと。和悦会ではリフトによる介護をする方、使用しない方の基準を設けているため使わない方のほうが少なく、リフトがないと仕事が回らないほどです。
今回やすらぎ園さんの導入から現在までの流れを見ると河合さん、久保さんのスタッフを思う熱い気持ちとスタッフさんのご利用者を思う気持ちがあれば、基準を設けずとも徐々に増えていくのではないかと感じましたし、それがうまく導入できた理由だったのではないかと感じました。
和悦会では、リフト導入に向け検討されている法人の見学やご質問にお答えしております。事業者連絡会様の研修企画の一環での見学や導入に向けた流れのご説明などなど、皆様の“こんなん聞いてみたい‼”にお答えさせていただきます。
介助リフト導入支援チーム
~~~編集後記~~~
実は導入後うまくいかへんとお聞きすることも多くありましたので一度意見交換しながらお手伝いできることがあればと考えた企画でした。全く不要なおせっかい。大変うまっくいってはりました。
やすらぎ園さんは四人部屋でも個室のような設えをされていたり、共用スペースが広々していて明るい、ゆったりとした空気の流れる心地の良い施設。各居室前に設置されている木製の表札がとっても良かったです。
ご利用者はもちろん、スタッフさんとの出会いを大切にされ、ともに成長していくよろこびにあふれる優しい施設でした。(神代)